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KOBUNTEI

好文亭

「好文」とは梅の異名です。晋の武帝の「学問に親しめば梅が咲き、学問を廃すれば咲かなかった」という故事にもとづいて斉昭が名づけました。

昭和20年(1945年)8月2日未明の水戸空襲で全焼しましたが、昭和30年(1955年)から3年をかけて復元され現在に至っています。

好文亭の
みどころ案内

  • 茶坊主が古歌に囲まれ出番を待つ小部屋
    華燈口

    華燈口KATOUGUCHI

    間取り
    ▲古歌を描いた華麗な色紙や短冊が復元されている
    好文亭本館と奥御殿を結ぶ太鼓橋廊下の本館側にある出入り口。二畳の座敷に華やかな燭台が据えられ、茶坊主が控えていました。杉戸に描かれた華麗な色紙短冊は、水戸家所蔵の古色紙短冊から選ばれました。
  • 斉昭が養老の会などを主催して楽しむ
    東塗縁広間

    東塗縁広間HIGASHI NURIEN HIROMA

    間取り
    ▲総板張りで漆塗りが施されている
    斉昭が領内の80歳以上の家臣と、90歳以上の庶民を招いて、養老の会を開いた場所です。藩主から綿入羽織など記念の品が贈られました。天井は丁寧な作りが美しい網代(あじろ)張りです。
  • 斉昭が来亭した際の居室
    御座の間

    御座の間GOZA NO MA

    間取り
    ▲床の間を設けず竹の柱だけと質素ながら風雅
    藩主が直接、家臣や客人と接することができるように設計されています。網代戸を用いて、左右の東塗縁・西塗縁の様子が透けて見えるように工夫されています。入側を隔てた縁長押(えんなげし)には斉昭自筆の「好文亭」扁額が掲げられています。
  • 詩歌の会が開かれた創作の間
    西塗縁広間

    西塗縁広間NISHI NURIEN HIROMA

    間取り
    ▲斉昭のおもてなしの心の顕れ
    畳36畳相当の大広間で、床は漆塗りの総板張りになっています。天井は網代(あじろ)張り、仕切り戸は、竹篭目紗張りです。杉戸には、四声別韻字などが記され、作詩の際に辞書代わりとして用いられました。
  • 静座して心気を整える間
    対古軒

    対古軒TAIKOKEN

    間取り
    ▲西塗縁の北に面した四畳半。心落ち着く静寂さ
    茶席や雅会の際に心気を整えた部屋です。長押の丸い板額の歌は、古今和歌集の選者の凡河内躬恒の歌に対して、斉昭が「世をすてて 山に入る人 山にてもなほうきときは ここに来てまし」と詠んだものです。
  • 簡素清朴な草庵風の茶室
    何陋庵

    何陋庵KAROU AN

    間取り
    ▲入口は戦国時代の茶人・古田織部に始まる織部口
    亭の西北の簡素な茶室です。にじり口のかわりに設けられた2枚の障子でどちらからも入れる貴人口が特徴です。命名は「君子の心」を大切にする「論語」の一節からとっています。創建時の床柱は島津斉彬から贈られたツツジでした。
  • 薄暗がりの中、警護の武士が鎮座する小間
    武者控室

    武者控室MUSHA HIKAE SHITSU

    間取り
    ▲二階に位置する三畳間。目立たぬ場所にある
    斉昭が楽寿楼を訪れた時に警護の武士が控えていた部屋です。1階と3階の間の小さな空間を使って作られており、緊急時に出動しやすい作りになっています。
  • 3階の正室。東南西の三方面が絶景
    楽寿楼

    楽寿楼RAKUJYU ROU

    間取り
    ▲近くに千波湖、遠くに筑波山を望む絶景
    三方面に広がる近景、遠景を楽しみ、思考を練り、鋭気を養うための部屋です。表門から続く狭い視野がここで一気に拡がり、感動を呼び起こすようにと、視野を妨げぬように、戸袋を配置するなど、細かい心配りが見てとれます。創建時の床柱は島津斉彬から送られた薩摩竹でした。
  • 自然の美しさを感じ、ゆっくりとできる場所
    カフェ「樂」

    カフェ「樂」CAFE "RAKU"

    間取り
    ▲斉昭公の想いを引継ぎ、多くのお客様が集い楽しむ場所
    好文亭西塗縁広間のカフェ樂では、徳川斉昭が愛した風景を眺めながら、枡スイーツや抹茶、オリジナルコーヒーなどを味わうことができます。
    文化とふれあい、千波湖や桜山を望みながら、ゆっくりと贅沢なひとときを、ぜひお楽しみください。

    カフェ樂のホームページ
    URL:https://r.goope.jp/caferaku/

奥御殿

藩主婦人の休養の場。
2人の画伯による襖絵が見事

10室からなる質素な平屋作りで藩主婦人などの休養の場でした。城中で出火した場合の備えの場とも言われています。襖絵は昭和20年(1945)の水戸空襲で消失し、復元の際に昭和を代表する二人の日本画家、須田珙中(1908年~1964年)と田中青坪(1903年~1994年)が植物にちなんだ部屋名にあわせて描いており、奥御殿をめぐる楽しみを提供しています。

好文亭の
ご利用案内

開館時間
2月中旬~9月30日 / 9:00~17:00
10月1日~2月中旬 / 9:00~16:30
休館日
12月29日~31日
入館料
一般大人230円、小人120円
団体大人170円、小人90円
※団体:20名以上が対象となります。
※満70歳以上の方は入館料が半額となります。
該当する方は入館料が無料となります。
  • *生活保護を受けている方
  • *障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)
  • *指定難病医療費受給者証をお持ちの方(介護者1名を含む)
  • *春、夏、冬休み以外の土曜日に入館された小中高生の方
春休み / 3月25日~4月5日までの日
夏休み / 7月21日~8月31日までの日
冬休み / 12月25日~翌年1月7日までの日
入館にあたっての注意事項
  • *好文亭への車椅子でのご入館はご遠慮願います。
    (好文亭以外の偕楽園公園内は入園可能です。バリアフリーマップをご覧ください。)
  • *杖をご使用の方は、床面保護のため当方で用意した貸出用のものをご利用願います。
    (貸出用の杖は、好文亭料金所(好文亭の手前)にございます。)
  • *館内で三脚を使った撮影は、ご遠慮願います。
  • *館内での飲食は、ご遠慮願います。
お問合せ
偕楽園公園センター
TEL:029-244-5454