日本三名園 偕楽園日本三名園 偕楽園

KAIRAKUEN

偕楽園本園

春 -SPRING-

千波湖と空の青と、湖畔に広がる紅白の花。

偕楽園の
名所のご案内

園内には各所に案内板で紹介がございます。
ここでは代表的なものをご紹介します。

  • 「領民と楽しむ」館として藩主自ら設計
    好文亭

    好文亭KOUBUN-TEI

    MAP01
    ▲好文亭は柿葺き、奥御殿は茅葺き。素朴清雅な風情
    木造二層三階建ての「好文亭」と木造平屋作りの「奥御殿」から成ります。「好文亭」はその位置から建築意匠まで斉昭自ら定めたと言われています。斉昭は自らの別邸として藩内の人々とともに楽しむ場としました。
  • 客を陰と陽の世界へ誘う開園以来の正門
    好文亭表門

    好文亭表門FRONT GATE

    MAP02
    ▲松煙塗(黒色)で黒門とも呼ばれています
    偕楽園の正門です。昭和20年の戦火にも焼け残り、創設当初から幾度かの修理を経て残存。ここから入り、竹林、大杉森を経て好文亭に至ると、斉昭が演出した「陰と陽の世界」を体感できます。
  • 斉昭の直筆で園の意義から6か条の入園の心得まで
    偕楽園記碑

    偕楽園記碑KAIRAKUEN’MONUMENTAL INSCRIPTION

    MAP03
    ▲裏面の園内禁止6箇条は、公園管理の先駆とも
    斉昭が自ら筆をとって宇宙観や人生観、さらには藩主としての姿勢までを記しています。偕楽園が弘道館とともに一対で利用すべき「一張一弛」の精神に基づいた施設であることなどがわかります。
  • 湖からの涼風を受けて碁や将棋に興ずる
    仙奕台

    仙奕台SENEKIDAI(JAPANESE CHESS GROUNDS)

    MAP04
    ▲崖に突き出た高台の突端に位置する絶景の場
    「千波湖を含めた眼下の広やかな自然の景観を楽しみながら、囲碁や将棋に興じて鋭気を養ってほしい」。領民に対する斉昭の思いが顕れる象徴的な一角。石造りの碁盤、将棋盤、卓石、琴石などがあります。
  • 千波湖を見降ろす「水戸八景」の一つ
    僊湖暮雪碑

    僊湖暮雪碑SENKONOBOSETSUHI

    MAP05
    ▲冬の千波湖の夕暮れ時の雪景色を讃えた
    中国の水墨画のモチーフとなる瀟湘八景しょうしょうはっけいにちなみ、斉昭が藩内8か所に定めた水戸八景のうちの一つの碑。藩士にはこの八景の風光明媚な場所を巡ることで心身を鍛錬することが奨励されたと伝えられています。
  • 明治22年来園した正岡子規が詠んだ句
    子規の句碑

    子規の句碑SHIKI NO KUHI

    MAP06
    ▲1889年4月5日に子規は来園。後に句を詠む
    明治時代を代表する俳人の正岡子規の句「崖急に 梅ことごとく 斜めなり」。好文亭から見た南崖の梅を詠んでいます。「急な勾配の崖であっても、梅は斜めに立ち、懸命に花を咲かせている」の意味。
  • 延長150m。大事業を支えた採石場
    南崖の洞窟

    南崖の洞窟NANGAI NO DOUKUTSU

    MAP07
    ▲水戸藩の大事業「笠原水道敷設」はこの岩を使用
    今から約350年前の第二代藩主徳川光圀時代から斉昭時代まで200年余りにわたり「神崎岩」と呼ばれた凝灰岩を採掘していた跡です。岩は笠原水道の岩樋や、好文亭の井戸筒、吐玉泉の集水暗渠などに使われました。
  • 地形の高低さを巧みに利用した集水装置
    吐玉泉

    吐玉泉TOGYOKUSEN
    (A NATURAL SPRING)

    MAP08
    ▲美しい白色の大理石は常陸太田市産の「寒水石」
    偕楽園一帯は豊富に水が湧き、眼病にも効く水とされていました。斉昭は景観を考慮して白色の井筒を据えた自水泉を設置。桜山下の国内最古の噴水「玉龍泉」と対をなしています。現在の井筒は4代目で一日約100トン湧出しています。
  • 歴史を継承していく桜
    左近の桜

    左近の桜SAKON NO SAKURA

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    斉昭の正室、登美宮吉子(とみのみやよしこ)が水戸に御降嫁の際、仁孝天皇から京都御所の左近の桜の苗木を賜ったことにゆかりを持ち、長年、偕楽園のシンボルとして多くの方に親しまれてきました。
    令和元年9月の台風で倒木してしまいましたが、令和5年3月、後継苗木が植樹されました。
  • 圧倒的な存在感で訪れる者を陰の世界に
    孟宗竹林

    孟宗竹林MOUSOU BAMBOO FOREST

    MAP10
    ▲弓の材料にも良し、と斉昭が京都から移植
    質朴な佇まいの表門をくぐるとすぐ左側に広がる竹林です。孟宗竹という国内最大の竹が1000本以上植えられています。右側の杉の大木群と対となり、年間を通じて緑に囲われていて、通る人の心を落ち着かせてくれます。
  • 樹齢800年。杉の巨木群の最後の1本
    太郎杉

    太郎杉TARO CEDAR TREE

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    ▲幹の周囲は約4.5メートル。生命力は今も旺盛
    徳川家が水戸に入るはるか以前、鎌倉時代初期からこの地の栄枯盛衰を見て来た杉の巨木。周辺で最も大きかった巨木が太郎杉と呼ばれ、大きい順で名前がつけられ五郎杉までありました。

偕楽園に咲く
梅図鑑

早春には約100品種、3,000本の梅が開花

偕楽園の梅は、品種が豊富なことで知られています。
開花時期は毎年の気象条件や品種により差がありますが、12月下旬から咲き始める冬至梅という早咲の品種から、3月下旬頃が見頃となる江南所無のような品種まで、季節にあわせて楽しむことができるのが特徴です。

水戸の六名木

月影(つきかげ)

月影

TSUKIKAGE
白色一重咲で花は大型。
花期:2月中旬