「茨城の歴史に触れる」歴史堪能コース
「茨城の歴史に触れる」
歴史堪能コース
- 所要時間
- 約90分
- こんな方に
-
- ・茨城の歴史をもっと知りたい方
- ・時代ごとの建築物を堪能
歴史館・偕楽園周辺には、あまり知られていない見どころがあります。偕楽園まで少し遠回りして、茨城の歴史や見どころを楽しみながら、偕楽園の本来の入り口「好文亭表門」に向かいましょう。
「茨城の歴史に触れる」歴史堪能コース
歴史館・偕楽園周辺には、あまり知られていない見どころがあります。偕楽園まで少し遠回りして、茨城の歴史や見どころを楽しみながら、偕楽園の本来の入り口「好文亭表門」に向かいましょう。
2007(平成19)年に造られた偕楽園と歴史館を繋ぐ白木造りの門です。
西門から県道水戸岩間線下のトンネル「偕楽園西連絡通路」を抜け出ると、蓮池があります。毎年8月頃には池一面に広がる蓮の花が目に飛び込んできます。
行方郡牛堀町(現潮来市)から移築した直屋(すごや)型の農家で、18世紀前半(江戸時代中期)に建てられたものとみられます。板張りになる中央の広間面積が広く、それに対し土間面積が比較的狭いなどの特徴をもっており、用材には行方地方に多いシイのノタ付柱(原木の姿をとどめた柱)を使用している点が注目されます。
茨城県の歴史に関する資料の収集・保存・調査研究を行い、その成果を一般県民に公開するために設置されました。文書館機能と博物館機能を併せ持つため、美術工芸品などの他に、古文書やマイクロフィルムが数多く収納されています。また、敷地内には、移築された江戸時代の農家建築や明治時代の洋風校舎などがあります。
1881(明治14)年に建築された洋風校舎で、1973(昭和48)年に移築し、創建当時の姿に復元しました。中央にそびえる鼓楼とよばれる八角の塔、特色あるオーダー(柱の装飾)の玄関などが時代色をあらわしています。本館内の展示室では、茨城県にゆかりのある41人の先人たちの功績や生き方を紹介しています。
偕楽園の正門です。昭和20年の戦火にも焼け残り、創設当初から幾度かの修理を経て残存。ここから入り、竹林、大杉森を経て好文亭に至ると、斉昭が演出した「陰と陽の世界」を体感できます。
質朴な佇まいの表門をくぐるとすぐ左側に広がる竹林です。孟宗竹という国内最大の竹が1000本以上植えられています。右側の杉の大木群と対となり、年間を通じて緑に囲われていて、通る人の心を落ち着かせてくれます。
偕楽園一帯は豊富に水が湧き、眼病にも効く水とされていました。斉昭は景観を考慮して白色の井筒を据えた自水泉を設置。桜山下の国内最古の噴水「玉龍泉」と対をなしています。現在の井筒は4代目で一日約100トン湧出しています。
木造二層三階建ての「好文亭」と木造平屋作りの「奥御殿」から成ります。「好文亭」はその位置から建築意匠まで斉昭自ら定めたと言われています。斉昭は自らの別邸として藩内の人々とともに楽しむ場としました。